横浜にある浮遊寺「三宝寺」

街を、散策している時に稀に感じる違和感。

違和感の正体を探すと異様な光景に気が付く。

数年前、横浜での一幕もそんな違和感からだった。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

横浜の街を歩いている時に、ふと視界に入ったマンション。

何という事はないマンションなのだが違和感を覚えた。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

何だろうこの違和感…

ボーっと、入り口に目をやっていると、違和感の正体に気が付く。

「三宝寺??」

入り口に、寺の名前が書かれた石塔。
横浜にある浮遊寺「三宝寺」
マンションを見上げる。

寺らしき物は何処にも無い…

どういう事だ…

寺なんか無いのに、寺の名前が書いてある石塔…

異様な景色だな…

気になるな…
横浜にある浮遊寺「三宝寺」
思い切ってマンションの中に入ってみる。

すると其処に「三宝寺 7階で降り 階段を昇る」と書かれている。

どうやら7階より上にお寺があるようだ…

という事は、このマンション内は参道になっているという事か…

てか1階を通りぬけてでは無く、7階?

なぜそんなに上なのだ??

横浜にある浮遊寺「三宝寺」 

参道という事ならばエレベーターは使えないな…

俺は階段で上まで行く事にした。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

1階から2階への途中、外に出れるようになっていた。

「もしやお寺?」と思い外に出てみると…

そこには、広々とした空間に巨大な柱が何本も高くそびえ立ち、上には巨大な天板のような物が乗っかている…

いったい何なのだこれは…

異様な景色。

高鳴る鼓動。

Do you know it…

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

俺は、好奇心を抑えきれず、階段を駆け上った。

一体、あの柱は何なんだ!

あの上に何があるのだ…

寺と関係しているのか!?

色々な思想が頭を駆け巡る。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

7階の踊り場。

三宝寺入口の看板。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

看板のその先には、外への扉。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

寺の名前が書かれた扉から、外へと出る。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

そこはマンションの屋上。

そして屋上から延びる細い通路。

通路の先には、なんとお寺が…

なんてこった…

ここは、7階建てマンションの屋上だぞ…

その先に寺…浮いてるのか…どうなっているんだ…

恐る恐る寺へと近づく。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

マンションの屋上側の柵から寺の下を見下ろす…

「これは!!人口地盤!」

浮遊しているように見える寺のカラクリは人口地盤だった。

先ほど、マンションの一階から見えた巨大な柱は、人口地盤を支える為の物だった。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

視線を横にやる。

寺へと繋がる天空の橋。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

橋を渡り寺へと行く。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

細い通路を歩くと、寺務所の入り口と裏門?正門?が見えた。

何でこんな変わった造りなのか気になったので、寺務所により御朱印を頂戴するついでにお寺の方に聞いてみた。

元々は、人工地盤の下の辺りにお寺はあり、マンション部分もお寺の土地だった。

しかし土地の一部を手放したら、マンションが建つ事になったので、交換条件としてマンション参道が設けられ本堂が上昇したのだとか。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

話しを聞き、御朱印を頂戴したので、下へと降り、下から寺を眺めてみた。

そびえ立つ巨大な柱に支えられた人工地盤。

その上に建てられた寺。

とても異様な光景。

しかし見るものを魅了する不思議な魅力があった。

俺はその不思議な魅力に感動し、気が付くと涙を流しながらお寺に向けて手を合わせていた。

日出ずる国。

踏みしめる大地。

旅に出よう。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

そして視線を横にやると、其処には歩道用のトンネル。

神。

横浜にある浮遊寺「三宝寺」

いざ、あなぐらへ。

最高。